【車を高く売る方法】即日・即現金で買い取ってくれる業者はある?
今すぐまとまったお金が必要とか、急な引っ越しで今すぐ車を引き取ってもらいたいとか…。
愛車を今すぐ現金化して手放したいというニーズは意外と多いものです。
そこで、このページでは、車を即日・即現金で売ることはできるのかどうか?
現実的にどのような方法が考えられるか説明したいと思います。
車を即日・即現金で売ることは可能か?
車を即日(つまりその日に)・即現金(つまり現金手渡しで)で売ることが可能かというと、結論から言えば「ほぼ無理」と考えていいです。
- 即日現金・・・今すぐまとまった現金が必要
- 即日引き取り・・・車を今すぐ持っていってもらいたい
「即日現金」とか、「即日引き取り」といったニーズは意外と多いものですが、車の売買は高級腕時計を質屋に入れるようなわけにはいきません。
いろいろと手続きもあるので、どうしても数日程度はかかってしまいます。
車の現金化には早くても2~3営業日必要
普通の中古車買取業者であれば、車の状態をしっかりチェックして、必要書類がそろっていることをしっかりチェックして、社内のいくつかの部署で承認が得られてからの振り込みとなります。
- 車の状態をチェック
- 必要書類をチェック
- 契約
- 車の引き渡し
- 社内承認
- 契約が正式に成立
- 振り込み
手順を踏まないと買い取りできないのは、コンプライアンス意識の高い企業では当然のことです。
なので、契約してから振り込まれるまでには、早くて2~3営業日、一般には7日程度かかると思っていいです。
中古車買取業者の立場で考えれば、「急いで売りたい!」などという「ワケありのお客さん」に対して警戒心を持つものです。
たとえば、「盗難車ではないか?」とか、「かかわり合いになるとヤバイんじゃないか?」などと思ってしまうわけです。
そのため、特に大手の中古車買取店の場合には、融通が効かない場合も少なくありません。
やはり、手順をしっかり踏んでからの契約・振り込みという流れにならざるをえないわけです。
「急いで売りたい!」は足元を見られる危険性が高い
一方で、個人で経営しているような中小の中古車買取店だと、「急いで売りたい!」という要求に柔軟に対応してもらえることもあります。
たとえば、すぐに車を引き取ってくれて、査定額の半額など、一部だけを即金で支払ってくれたりするわけです。
そしてその後、書類がそろって、もろもろ手続きが終わった時点で、残りのお金を振り込んでもらえるという流れです。
交渉しだいになりますが、こういう事例は、たまに聞くことがあります。
- 車の状態をチェック
- 契約
- 車の引き渡し
- 査定額の一部だけ現金で支払い
- 書類がそろって諸手続き
- 契約が正式に成立
- 残りのお金を銀行振り込み
ただし、こういった特殊な取引をすると、こちらの弱みに付け込んで、足元を見られてしまうのは避けられません。
ぞうきんをカラカラになるまで絞るみたいなもので、とことん安く買い叩かれるのは覚悟しないといけないでしょう。
怪しげな業者に、無警戒に車を渡してしまうのも問題です。
車だけ盗られて、お金が振り込まれなかったというトラブルも少なくないからです。
当サイトとしては、このようなトラブルにつながるような特殊な取引はおすすめしません。
即日はあきらめて「最速」を目指す
ここまでの説明で、愛車を「即日」で現金化するのは、ほぼ無理ということがわかっていただけたかと思います。
そこで、もう少し現実的に考えて、可能な限り「最速」で現金化する方法について見ていきましょう。
ポイントとなるのは、中古車買取業者がスムーズに手続きできるように配慮すること。
そのために私たちができることは、査定を受ける前に、必要な書類をすべて用意しておくことです。
愛車を査定してもらったら、その場で即契約できるように準備しておくわけです。
車を売るのに必要な書類とは?
車を売るのに必要な書類は、具体的には次のようなものがあります。
- 自動車検査証(車検証)
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 印鑑登録証明書&実印
- 自動車納税証明書
「車検証」「自賠責保険証明書」「リサイクル券」の3点セットは、一般的にはグローブボックス(助手席側にある小物入れ)の中に入れていることが多いと思います。
もし紛失してしまった場合には、再発行手続きが必要になります。
車検証の再発行は、お住まいの地域の陸運局に問い合わせてください。
自賠責保険証明書の再発行
加入している保険会社に再発行してもらいましょう。
どこの保険会社に加入していたかわからない場合には、前回、車検を受けた業者に問い合わせるといいです。
「新車」や「車検が残った中古車」を買った場合には、その車を購入した店舗に問い合わせてみてください。
記録が残っている可能性が高いと思います。
どうしてもわからない場合には、自賠責保険を扱っている保険会社に片っ端から電話してみるしかありません。
たとえば、次のような保険会社が自賠責保険を扱っているので、順番に電話してみてください。
- あいおいニッセイ同和損保
- 朝日火災海上
- 共栄火災海上
- 損保ジャパン日本興亜
- 大同火災保険
- 東京海上日動
- 日新火災海上
- 三井住友海上
- 富士火災海上
リサイクル券は再発行できません。
ただし、自動車リサイクルシステムのホームページで、「預託証明書」を印刷できるので大丈夫。
印刷して利用してください。
印鑑証明書は、お住まいの地域の市町村役場で手続きしてください。
最近は、自動車納税証明書は必要ない場合も増えています。
というのも、自動車税をクレジットカードで納付している場合は、そもそも証明書が発行されないからです。
もし、どうしても証明書が必要と言われた場合には、お住まいの地域の都道府県税事務所に問い合わせてください。
車検証の住所と現住所(印鑑証明書の住所)が違う場合には、住所が変わった履歴がわかる資料も必要になります。
具体的には、次のような資料です。
- 2回引越し → 住民票の除票
- 3回以上引越し → 戸籍の附票
「住民票の除票」は、お住まいの地域の市町村役場で取得できます。
行けばすぐに発行してもらえます。
一方で、「戸籍の附票」は、本籍地の市区町村役場で発行してもらわないといけないので注意が必要です。
もし本籍地以外にお住まいの場合には、郵送で取り寄せないといけないので、1週間程度かかると思ってください。
女性の場合だと、結婚して車検証と名前が変わっているケースもあるでしょう。
この場合は「戸籍謄本」が必要になるので、本籍地の市区町村役場で発行してもらってください。
ということで、車を売るにはいろいろ用意しないといけない書類があります。
通常は、査定を受けてから用意しても大丈夫ですが、「急ぐ」のであれば、事前に準備しておくことをおすすめします。
すぐに出張査定に来てもらう
書類が全てそろったら(そろうメドがついたら)、さっそく中古車一括査定に申し込んで、複数の買取業者に査定しに来てもらいましょう。
ただし、とにかく急いでいるわけなので、1社1社に順番に来てもらうのでは時間がかかりすぎます。
そこで、すべての買取業者に、同じ日の同じ時間に集まってもらうといいです。
「この日のこの時間しか空いてません」と断言してしまって、「来れない業者はギブアップと見なします」と宣言するわけです。
すべての買取業者に同時に査定してもらうと、業者同士のガチンコ勝負になります。
ライバル意識を刺激できるので、かなり高い金額を付けてもらえる可能性も高まります。
各社の査定金額を出してもらって、そのうえで、「金額はもちろんですが、なるべく急ぎで対応してくれる業者さんに決めます」と宣言してみてください。
すると、多少無理してでも、急ぎで対応してくれる業者が出てくるはずです。
「急ぎで!」というお客さんに対しては、足元を見てボッタクろうとする業者が多いです。
しかし、一括査定で複数の業者を比較すると、業者もヘタな査定額は提示できません。
比較するということが、ボッタクられるリスクを回避する唯一の方法と言っていいでしょう。
どうしても急ぎで対応してもらえない場合
以上、説明してきたような方法でやってもらえれば、それなりに「納得できる金額」で、できるかぎりの「最速」で車を売ることができるはずです。
しかし、世の中絶対ということはないので、運が悪ければ、どうしても急ぎで対応してもらえないこともありえるでしょう。
その場合には、出張査定で出してもらった見積もりを持って、地元の個人でやってるような小さい車屋さんに行ってみてください。
個人でやってるような業者だったら、融通が効かせてくれるかもしれません。
ここでポイントになるのが、「すでに出張査定で見積もりを出してもらっている」というところ。
すでに「相場価格」がわかっているので、その金額を見せて交渉すれば、ボッタクられるリスクは回避できるはずです。
ということで、「即日・即現金」で車を売るのは難しいですが、なるべくスムーズに売ることは工夫しだいで可能です。
さっそく書類をそろえて、一括査定で効率よく車を売るようにしてください。