【車を高く売る方法】「個人売買」のメリット・デメリット
車を個人同士で売買するケースも意外と多いもの。
たとえば「会社の後輩から車を売ってほしいと言われた」といった経験のある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
個人売買にはメリットもあるので、もしそういったチャンスがあるならぜひとも試してみたいもの!
そこで、このページでは、車を個人売買する手順や、メリット・デメリットについてまとめてみたいと思います。
車を「個人売買」する方法とは?
車を個人売買するには、友人・知人などの「知ってる人」に売るケースと、面識のない「知らない人」に売るケースがあります。
- 知ってる人に車を売るケース
- 知らない人に車を売るケース
どちらも基本的な手順は同じです。
- 売る相手を探す
- 売る金額を決める
- お金の受け取り
- 車の引き渡し
- 車の名義変更(陸運局、購入者が手続き)
- 自賠責保険の名義変更(保険会社に連絡)
- 任意保険の契約変更(各自で契約・解約)
知ってる人に売るか、知らない人に売るかで違ってくるのは、最初の「売る相手を探す」ステップだけです。
あとのステップは共通してますし、さほど難しいことはないと思います。
ちょっとめんどくさいですが、陸運局や保険会社に必要書類を提出して手続きをすませてください。
注意点としては、購入者と後々トラブルにならないように、お互いに取り決めた内容を書面に残しておくのがいいでしょう。
修復歴などある場合には、きちんと伝えておくことも大切です。
車を友人・知人に売る注意点は?
友人・知人に車を売るなら、相手の素性がわかってるので安心です。
車を実際に見せてあげて、運転もさせてあげれば、納得して購入してくれるでしょう。
金額については、お互いの関係性によって変わってきます。
少し高く買ってもらえないかお願いするのもいいですし、かわいがってる後輩なら安くゆずってあげるのもいいでしょう。
あくまで「自分がどうしたいか」を優先して交渉すればOKです。
しっかりコミュニケーションを取って、お互い納得いくように話をまとめてください。
ちなみに、金額を決めるとき、何を基準にして価格設定すればいいでしょうか?
一番説得力があるのは、中古車販売店で実際に売られている「販売価格」を基準にするやり方です。
同じ車種、同じグレード、同程度の年式・走行距離の車をチェックして、実際の販売価格をリサーチしてみてください。
「中古車販売店で買うより安いよ!」と言えば、相手もよろこんで買ってくれるはずです。
車をオークション・フリマで売る注意点は?
車を「見知らぬ他人」に売るなら、オークションやフリマを利用するのが一般的です。
実際、ヤフオクやメルカリなどで、車を出品してる人も多いです。
魅力的な写真&買いたくなるような紹介文を用意すれば、意外と高値で売れるかもしれません。
高く売るコツは、意識的に2種類の写真を用意すること。
- 車のコンディションがわかる写真
- かっこいいイメージ写真
小キズなどある場合は、正直に写真に撮って情報開示してください。
後々トラブルになるのを防げますし、ネガティブ情報の開示は信頼性を高める効果もあるからです。
ただし、ネガティブ過ぎると欲しくなくなるので、「小キズはありますが、全体的には美品です」といった説明でフォローします。
思わず欲しくなるような「かっこいい写真」も用意しておくと万全です。
写真が上手な人にお願いして、いいカメラで撮ってもらうと、高く売れる可能性が高まるはずです。
個人売買のメリットは?
個人売買のメリットは、中間マージンが発生しないところです。
通常、中古車買取業者に車を売ると、中間業者が何社も入ってきます。
- あなた(例:100万円の利益)
- 中古車買取業者(例:100万円で購入)
- オークション
- 中古車販売店(例:120万円で購入)
- 次のユーザー(例:150万円で購入)
つまり、次のユーザーは中間マージンを上乗せした割高な価格で購入せざるをえないわけです。
一方で、個人売買なら中間マージンが発生しません。
- あなた(例:150万円の利益)
- 次のユーザー(例:150万円で購入)
もしも「中古車販売店で売られている値段」で売ることができればボロ儲け!
多少安くしてあげても、十分な利益を残せるでしょう。
しかも、個人売買なら、「素人」が相手なので価格交渉しやすいのもメリットです。
プロ相手の交渉だと相手のペースになりがちですが、個人売買ならこちらが主導権を握って有利な条件を引き出しやすくなります。
個人売買のデメリットは?
個人売買で一番怖いのが、車を売ったあとの「トラブル」です。
個人売買で売ったすぐのタイミングで、たとえば燃料ポンプが故障したとしましょう。
燃料ポンプが故障すると、エンジンにガソリンが供給されなくなって、走行中にいきなりエンジンが止まってしまいます。
道路上でコントロール不能になるので、めちゃくちゃ怖いです。
もしもこんな目にあったら、購入者が「オレを殺す気か!」と怒鳴り込んでくるかもしれません。
個人売買で売るなら、このような場面で、冷静に対処できる能力が求められます。
このケースならまず、「それは怖かったですね」と、ねぎらいの言葉をかけてあげましょう。
そして、「燃料ポンプの故障は、車検を受けても予知できないものなんです」といった説明をしてあげるわけです。
誠実な態度で、説得力のある説明ができれば、相手も納得してくれるでしょう。
こういったトラブル対応まで自分でできることが、個人売買では大切になります。
【まとめ】車の個人売買について
車を個人売買で売れば、交渉しだいで高く売れる可能性もあります。
もしそういったチャンスがあるなら、ぜひ試してみたいものです。
個人売買するときのポイントを簡単にまとめておきます。
- 知ってる相手に売るなら安心
- 知らない相手ならオークションが一般的
- 難しくはないが多少めんどくさい
- 中古車販売店の実売価格を参考に
- オークションで売るなら写真が重要
- 個人売買のメリットは高く売れるところ
- デメリットはトラブルが怖いところ
車という「高額な商品」を売るわけなので、売る側にはそれなりの責任が伴います。
その自覚があるなら、個人売買で売るのはひとつの選択肢といえるでしょう。