【車を高く売る方法2-7】アピールポイントを準備しておく
あなたの愛車に、何か査定額がアップしそうな「アピールポイント」があるなら、査定担当者(査定士)さんに積極的に伝えるようにしましょう。
黙っていては伝わりません。あなたから「この車、じつは○○なんですよ。どうでしょう?」と話しかけてください。すると、もしかすると「んっ! そうなんですか!」と興味を持ってくれるかもしれません。
ということで、このページでは、出張査定を受けるときに、ぜひともアピールしたいポイントをいろいろご紹介します。
【1】あなたの車が高く売れる「アピールポイント」とは?
査定額がアップする可能性のある「アピールポイント」とは、ようするに「次のオーナーさんが喜びそうなポイント」のことです。
「アピールポイントなんてないよ!」と思うかもしれないですが、そんなことはありません。車を少しでも高く売るには、無理矢理にでもアピールポイントを用意して、積極的にアピールしていきましょう。
あなたの愛車のアピールポイントを見つけるには?
ここで想像してみてください。1ヶ月後に、あなたの愛車が、中古車販売店の店頭に並んでいるとします。そして、あなたの愛車の隣に、まったく同じ車種の車が並んでいると考えてみてください。
そこに、中古車を買いに来たお客さんがやってきました。そのお客さんは、あなたの愛車と、隣の同じ車種の車を、交互に見比べているとしましょう。
もしあなたが中古車販売店の店員さんなら、あなたの愛車を売るために、何をアピールして売ろうとするでしょうか?
例えば、「こっちの青の車には、ドライブレコーダーが付いてるんですよ」と言えば、お客さんは「おっ!」と思わないでしょうか?
あるいは「こっちの小豆色の車はタバコの臭いが残ってますが、こっちの青の車は禁煙車だったんですよ」と言えば、お客さんはあなたの愛車を選ぶのではないでしょうか?
アピールポイントというのは、ものすごく素晴らしいポイントでなくても大丈夫です。むしろ、「普通の状態をキープできている」ことが、中古車市場で有利だったりするものなんです。
なので、「自分の車にはアピールポイントなんかない」などと、自分勝手に決めつけてはダメです。柔軟な発想で、アピールポイントをいろいろ探してみてください。
査定額がアップするアピールポイントの一例
参考までに、査定額がアップするかもしれない、アピールポイントの一例を紹介しておきます。あなたの愛車は、これらに当てはまらないでしょうか?
見た目のアピールポイント
- 人気色
- ボディーコート
- ガラスコーティング
- 洗車はいつも手洗いしていた
- エアロパーツ(純正、人気メーカー品)
- アルミホイール(純正、人気メーカー品)
- サンルーフ(メーカーオプション)
車内のアピールポイント
- 禁煙車
- ペット臭なし
- 土足厳禁
- カーナビ(純正ナビ)
- ドライブレコーダー
- シートカバーでシートを保護
- 本革シート(メーカーオプション)
- スポーツステアリング(メーカーオプション)
その他のアピールポイント
- 12ヶ月点検
- エンジンオイル交換履歴
- 最上級グレード
- ワンオーナー車
- ブレーキパッドを交換したばかり
- タイミングベルトを交換したばかり
- 燃料ポンプを交換したばかり
- プラグを交換したばかり
- バッテリーを交換したばかり
- オイルを交換したばかり
- 社外オプション(純正パーツも残っている)
おまけのアピールポイント
- 今まで大切に乗ってきました
- 洗車も毎週のようにしてました
- 楽しい思い出が詰まっていて愛着があります
- レザーシートの特別バージョンです
- カッコいいホイールに変えてます(高かったです)
- アクセルはいつもていねいに踏んでました
- 急ブレーキはしたことありません
- インスタに載せたら大好評でした
出張査定を受ける前に、あなたの愛車のアピールポイントを、少し時間をとってしっかり考えてみてください。そして、忘れないように全てメモして、査定士さんに残さず伝えるようにしましょう。
【2】中古車販売店の査定士も知らないことはある
意外に思うかもしれませんが、中古車販売店の査定担当者さんも、知らないことがけっこうあります。というのも、世の中にはものすごく多い種類の車が存在しているからです。
さまざまなメーカー、車種、グレード、オプション
例えば、トヨタの車だけでも、プリウス、アクア、ヴィッツ、アルファード、ヴォクシー、クラウン、カローラ、86などなど。しかも、それらの車種には、何種類ものグレードがあり、メーカーオプション品も山ほどあります。
さらに、同じ車種であっても、モデルチェンジを繰り返していたりして、どの車種の何年式というので、まるっきり中身が違ってきたりします。
さらにさらに、トヨタ以外にも、ニッサン、ホンダ、マツダなど国産メーカーがいろいろあり、さらにベンツ、BMW、アウディなど、海外メーカーもたくさんあります。
このような状況なので、中古車販売店のプロの査定士さんといえども、知らないことがあって当たり前です。
さらに言うなら、ベテランの査定士さんと比べると、新人の査定士さんは知らないことだらけです。結果として、見落としだらけになります。
逆に、ベテランの査定士さんは、「慣れ」が原因で見落としをすることも少なくありません。ついつい「思い込み」をして、見落としをしてしまうなんてこともありえます。
あなたが知ってることを査定士さんに教えてあげましょう
査定士さんは、たしかに査定のプロです。しかし、あなたの車の専門家ではないかもしれません。あなたの車について知識がなく、あなたの車の本当の価値を正しく評価できないかもしれません。
だからこそ、あなたが知っている情報は、なんでも教えてあげましょう。あなたはあなたの愛車に何年も乗ってきた経験があり、あなたの方があなたの愛車のことをよく知っているからです。
あなたの愛車の本当の価値を正しく評価してもらうことができれば、少しでも高く買ってもらえる可能性が高まります。アピールできそうなことが少しでもあるなら、全て漏れなく積極的に伝えるようにしてください。