【車を高く売る方法1-1】下取りNG!見積もり比較が成功のカギ
車を高く売るには、「見積もりを集めて比較」するのが基本中の基本です。一方で、ディーラーなどの「下取り」に出してしまうと、かなりの安値で買い叩かれてしまうと思っていいです。
ということで、このページでは、愛車を下取りに出す場合と、見積もり比較して売る場合の、メリットとデメリットについて考えてみましょう。
【1】「下取り」で車を売るとどうなるか?
「下取り(したどり)」というのは、車を買い換えるときに、新しい車を買うついでに、そのお店に愛車を買い取ってもらうやり方のことです。
例えば、トヨタ直営の販売店(ディーラー)で、新車のプリウスを買うとしましょう。プリウスを買うついでに、今まで乗ってきた愛車を、トヨタのディーラーに買い取ってもらうのが「下取り」です。
より正確に言うと、新車のプリウスを購入する費用から、下取り相当の金額を「割引き」してもらいます。つまり、「新車をいくらか安く購入できる」というのが、下取りというシステムの本質です。
販売店が下取りするのは「車を売るのに必要だから」
車の販売店は、「車を売る」ことがお仕事です。車を買い取って転売するのは、本来のお仕事ではありません。つまり、販売店の立場からすると、古い車をわざわざ買い取りたいとは思っていないということです。
とはいえ、下取りというサービスをしないと、お客様が旧車の処分に困ってしまいます。その結果、もしかすると、新車に買い替えるのをやめてしまうかもしれません。
それでは車が売れなくなってしまうので、しかたなく下取りのサービスをやっているわけです。当然、高値で買い取ろうなどという気はなく、安く買い叩かれてしまうのは避けられません。
下取りで売る「メリット」は?
私たちが下取りを利用するメリットは、「手間が多少省ける」というところです。車の販売店が、古い車を処分してくれるので、私たちは「どうやって処分するか」で悩まなくてすみます。
私たち人間にとって、悩むのはとてもストレスになります。そのため、本能的に、悩むことから回避しようとするものです。
多くの人が、なんとなく下取りを利用してしまうのは、悩むストレスから本能的に逃れようとしているからです。なるべく悩みたくないので、「下取りで処分したほうが楽だ」などと、無意識に思ってしまうわけです。
下取りで売る「デメリット」は?
車を下取りに出すデメリットは、言うまでもなく、金銭的に損してしまうことです。損してしまう理由は2つあります。
- 販売店はそもそも古い車を買いたくない
- 私たちには愛車の相場価格がわからない
販売店が古い車を買いたくないと思っていることは、さきほど説明したとおりです。
そして、もうひとつ重要なのが、私たちには愛車の相場価格がわからないため、販売店が出してきた「言い値」で売らざるをえないというところです。
下取りでよくあるパターンは、「この車は正直言ってゼロ査定なんですが、お車を購入していただくので、今回は特別に10万円だけお値引きさせていただきます」というセールストークです。
本来は数十万円の市場価値があるにもかかわらず、勝手に「ゼロ査定」と決めつけて、親切っぽく「特別にお値引き」という話になるわけです。
しかし、私たちには相場価格がわからないため、それに反論することができません。結果的に、数十万円単位の損失となってしまうのが下取りのパターンです。
【2】「見積もり比較」で車を売るとどうなるか?
実際に見積もりを取り寄せてみるとわかりますが、買取業者ごとに金額がバラバラになるのが普通です。例えば、ガリバーさんが60万円で、ビッグモーターさんが80万円で、カーセブンさんが100万円といったことが、実際にありえるということです。
なぜ、買取業者ごとに見積もり価格がバラバラになるのかというと、査定する人の「目利き」の問題だったり、それぞれの買取業者の「買取強化車種」の違いだったり、いろいろな要因があります。
- 査定する人の「目利き」の問題
- 業者ごとの「買取強化車種」の違い
- 業者ごとの「在庫」の違い
見積もりの金額は、それぞれの買取業者ごとに違って当たり前の世界です。だからこそ、見積もりをたくさん取り寄せて、しっかり比較検討して売るのが、損しないための基本原則になります。
見積もり比較して売る「メリット」は?
見積もりを比較して車を売るメリットは、「安い業者にうっかり売ってしまう」というミスをしなくなるところです。つまり、ボッタクリの被害にあうリスクを減らせるということです。
そして、もうひとつのメリットは、シンプルに「車が高く売れる」ということです。複数の買取業者の中から、一番高く買ってくれる業者を選んで売るわけなので、自動的に高く売れるというわけです。
- うっかり安く売ってしまうミスがなくなる
- 自動的に(必然的に)高く売れる
見積もりを集めて、しっかり比較してから車を売れば、あなたの愛車も高く売ることができるはずです。
見積もり比較して売る「デメリット」は?
見積もり比較して売るデメリットは、下取りと比較して「多少手間がかかる」というところです。つまり、「見積もりを取り寄せる」という手間と、「出張査定を受ける」という手間と、「価格交渉する」という手間がかかるわけです。
- 見積もりを取り寄せる手間
- 出張査定を受ける手間
- 価格交渉する手間
逆に言えば、たった一手間かけるかどうかで、車の売値が数十万円単位で変わってくるということになります。
考えてもみてください。サラリーマンの平均月収が30万円に満たない世の中で、車の売値が10万円、20万円、あるいは50万円以上変わったらどうでしょうか?
見積もりを取り寄せる手間など、1ヶ月間一生懸命にお仕事するのに比べて、なんでもないことだと思うのですが、あなたはどう感じるでしょうか?
【3】下取りと見積もり比較のどちらで売るのがいいか?
「車を高く売る」という結果にフォーカスするなら、見積もりをたくさん取り寄せて、一番高く買ってくれる業者に売るのがいいです。あなたの愛車の価値を分かってくれる業者を選んで売りましょう。
一方で、ちょっとした手間もかけたくないというのであれば、下取りに出すのが手っ取り早いです。販売店が古い車を処分してくれるので、アレコレ悩む必要もありません。